生牡蠣

酔いどれ大喜利淑女の日記。

ちょっと懐かしむ

 

初めてのアルバイトはモスバーガー、高校3年生のときだ。

 

かなり忙しい店舗だったが汗水流し最低賃金(たしか750円)でがむしゃらに働いた。

週に4日くらいはシフトに入っていたと思う。

 

1ヶ月ほどが過ぎ段々と仕事にも慣れてきた頃、店長に呼び出されて突然「この店は来月、閉店します」と告げられた。

 

よその店舗に異動しないかと打診を受けたが、なんだか力が抜けてしまって結局そのまま辞めた。

 

次は大学1年生のとき、会員制のバーが併設してあるラグジュアリーな寿司屋でホール業務に勤しんだ。

 

この仕事は自分に合っていたようで、働くことの楽しさを初めて知ることとなる。

 

店には高級な日本酒やら焼酎やらが置いてあって、空き時間にその銘柄をひたすら覚えた。

お客さまから「今呑んでいるのと同じものを」とオーダーされたとき、何も見ずに「八海山ですね」などと言ってすぐに提供できた瞬間はかなり気持ちよかった。

 

賄いも最高で、ずっと働く気でいたが引っ越すことになり泣く泣く退職。

4ヶ月ほどの勤務期間だったと記憶している。

 

新天地では歯科助手のアルバイトを見つけた。

ここでは優しい先生や先輩方に可愛がってもらい、なんと4年弱もの間お世話になった。

感謝しかない。

 

その後も好奇心の赴くままに、カルチャースクールの事務員や塾の受付、コンタクトレンズの販売員などを経験した。

 

たくさん学び、内外の人たちとたくさん接した。

 

そこではさまざまな感情が渦巻いていたはずなのに、思い出されるのは不思議と楽しかったことばかりである。

 

私にとって。

あくまで私にとって、

 

どこで何をして働くかも大切だけれど、最も重要なのは、「誰」と働くか。

 

そう気づかせてくれたのがアルバイトだった。

青春の素敵な宝物です。